色々な要因がありますが…
ウクライナ紛争に伴い、様々影響が出ていますが、酪農業界も大きな影響が出ています。
酪農を行なっている知り合いも、廃業を選択肢にしています。
実は国の政策も絡んでいます
元は頭数を増やそうとしていた政策でした
コロナ前までは、とにかく頭数を増やして利益を確保するのが国策でもありました。
設備投資を行なって大規模化する事が狙いでしたが、小規模酪農家では中々難しいものがありました。
田舎の小規模酪農家ではせいぜい30〜50頭。
それに対して大規模酪農家では1000頭は軽く越えます。
昔から小規模で行なってきたのですが、実は今までは乳牛を絞るまでのコストが抑えられていた為に何とかなっていました。
コロナandウクライナ問題が直撃
ここに数年来のコロナが直撃しました。
チーズなどは出荷が増えたとはいえ、給食も中止になりメインの牛乳の出荷がガクンと減りました。
何とかやりくりをしていたのですが、特に小規模酪農家の体力をは確実に落ちました。
何とかコロナが落ち着き、給食が再開されたタイミングでのウクライナ紛争です。
実は、日本は牛に食べさせる飼料を殆ど国内で生産していません。
殆ど輸入に頼っているところに輸入飼料の高騰が直撃しました。
牛乳を搾るまでのコストが限界値まで上がってしまいました。
今まで100円の牛乳を搾るのにコストは50円で済んでいたのが、90円近くまで跳ね上がったのです。
設備投資の分ものしかかっている背景もあり、小規模酪農家は経営を断念せざるを得なくなっています。
今後は大規模酪農家に集約させて行きますが、これも楽観視はできません。
というのも、酪農はとてもコストがかかる産業。
億を超える設備投資は当たり前です。
この先小規模酪農家は全滅する可能性があります。
この問題は乳牛だけでなく豚や鶏などの全ての酪農に当てはまります。
大幅な物価高にならないと、失業者がかなりでる懸念があります
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