線虫が猛威をふるっています…
田んぼも畑も、基本は土からです。
連作を続けたり、元からある土壌の性質で、
作物の生育に悪い環境になり、
上手く植物が育たない事があります。
その土壌環境を直す目的で、色々な土壌改良を行います。
どうやって土壌改良を行う?
土壌改良とは?
簡単には耕作に不向きな土壌を、
耕作可能な土壌に改良する事です。
様々な土壌改良材がありますし、
別の土壌改良方法もあります。
緑肥とは?
![](https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/0d/Ono-himawarino-oka-park6226180%E2%97%8F.jpg/640px-Ono-himawarino-oka-park6226180%E2%97%8F.jpg)
植物をうまく利用し、
植物を利用して土壌改良を行います。
ここ九十九里地方ですと、以下の流れが見受けられます。
冬…ネギ
夏…トウモロコシ(緑肥)
上手く利用すると、土壌改良しつつ、
収入の元を作る事も出来ます。
マリーゴールド
お盆でこちらに来ていた親戚が、
ふとこんな事を言っていました。
「土壌改良にマリーゴールドをまきたい」
マリーゴールドは勿論こちらです。
こちらを利用します。
勿論緑肥用に改良された品種を行います。
マリーゴールドの効果
マリーゴールドを緑肥に利用した場合、
どの様な効果が出るのでしょうか?
![](https://tsukumo-life.net/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/378e345ef70dc120ac74320cc375b889.jpg)
マリーゴールドを使用することにより、
線虫対策を行う事が出来ます。
勿論緑肥として、有機物による土壌改良もありますが、
その親戚は線虫対策として大きな期待をしていました。
線虫の被害とは?
![](https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/28/Soybean_cyst_nematode_and_egg_SEM.jpg/640px-Soybean_cyst_nematode_and_egg_SEM.jpg)
線虫は色々な作物に対して影響があります。
根をやられるので、成長が阻害されます。
色々なタイプの線虫がおり、
色々な植物が大きな被害を受けます。
大根農家の嘆き
親戚は大根農家なのですが、
この線虫被害が出て、生育不良に陥ったとの事です。
線虫は条件が揃えば一気に広まるので、
親戚だけでなく、周りの農家で影響が出ているとの事です。
マリーゴールドでの線虫駆除
線虫は厄介で、なかなか駆除出来ません。
それは線虫が移動するため、
農薬でも効果が限られる為となります。
そこで効果が期待されるのが、
マリーゴールドによる防虫効果です。
所説は色々ありますが、
マリーゴールドから分泌される物質の影響か、
線虫捕食菌の共生の影響かと言われています。
マリーゴールドでの線虫駆除方法
駆除と言っても、基本的にはマリーゴールドを栽培する事と、
生育後、鋤き込んで緑の肥料にする事です。
特に花をつけない「エバーグリーン」という品種が、
線虫対策として効果が高いとの事です。
ざっくりは以下の流れとなります。
・4月頃…生育した苗を植える(大体50㎝間隔)
・暫くは雑草との戦いです。
・3か月位したら、鋤き込んでいき、そのまま1か月程は腐熟させます。
・そうしたら、大根の植え付けが出来ます。
現状の課題
実はマリーゴールドまくには4~6月が良いと言われています。
何故この時期に親戚が言っているかというと、
「線虫対策用のマリーゴールドが、どこも品切れ」
だったとの事です。
全国的な需要が多々あり、
供給が追い付いていない様です。
そして値段が高止まりしているのも、影響の一つです。
こういうところは、行政に是非動いて欲しいですね…
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