線虫が猛威をふるっています…
田んぼも畑も、基本は土からです。
連作を続けたり、元からある土壌の性質で、
作物の生育に悪い環境になり、
上手く植物が育たない事があります。
その土壌環境を直す目的で、色々な土壌改良を行います。
どうやって土壌改良を行う?
土壌改良とは?
簡単には耕作に不向きな土壌を、
耕作可能な土壌に改良する事です。
様々な土壌改良材がありますし、
別の土壌改良方法もあります。
緑肥とは?
植物をうまく利用し、
植物を利用して土壌改良を行います。
ここ九十九里地方ですと、以下の流れが見受けられます。
冬…ネギ
夏…トウモロコシ(緑肥)
上手く利用すると、土壌改良しつつ、
収入の元を作る事も出来ます。
マリーゴールド
お盆でこちらに来ていた親戚が、
ふとこんな事を言っていました。
「土壌改良にマリーゴールドをまきたい」
マリーゴールドは勿論こちらです。
こちらを利用します。
勿論緑肥用に改良された品種を行います。
マリーゴールドの効果
マリーゴールドを緑肥に利用した場合、
どの様な効果が出るのでしょうか?
マリーゴールドを使用することにより、
線虫対策を行う事が出来ます。
勿論緑肥として、有機物による土壌改良もありますが、
その親戚は線虫対策として大きな期待をしていました。
線虫の被害とは?
線虫は色々な作物に対して影響があります。
根をやられるので、成長が阻害されます。
色々なタイプの線虫がおり、
色々な植物が大きな被害を受けます。
大根農家の嘆き
親戚は大根農家なのですが、
この線虫被害が出て、生育不良に陥ったとの事です。
線虫は条件が揃えば一気に広まるので、
親戚だけでなく、周りの農家で影響が出ているとの事です。
マリーゴールドでの線虫駆除
線虫は厄介で、なかなか駆除出来ません。
それは線虫が移動するため、
農薬でも効果が限られる為となります。
そこで効果が期待されるのが、
マリーゴールドによる防虫効果です。
所説は色々ありますが、
マリーゴールドから分泌される物質の影響か、
線虫捕食菌の共生の影響かと言われています。
マリーゴールドでの線虫駆除方法
駆除と言っても、基本的にはマリーゴールドを栽培する事と、
生育後、鋤き込んで緑の肥料にする事です。
特に花をつけない「エバーグリーン」という品種が、
線虫対策として効果が高いとの事です。
ざっくりは以下の流れとなります。
・4月頃…生育した苗を植える(大体50㎝間隔)
・暫くは雑草との戦いです。
・3か月位したら、鋤き込んでいき、そのまま1か月程は腐熟させます。
・そうしたら、大根の植え付けが出来ます。
現状の課題
実はマリーゴールドまくには4~6月が良いと言われています。
何故この時期に親戚が言っているかというと、
「線虫対策用のマリーゴールドが、どこも品切れ」
だったとの事です。
全国的な需要が多々あり、
供給が追い付いていない様です。
そして値段が高止まりしているのも、影響の一つです。
こういうところは、行政に是非動いて欲しいですね…
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