田舎ってどんだけ人口減っているの?
我が九十九里地方は人口減少真っ最中!
どんだけ人口減ったかというと…
国勢調査の結果で、
2000年で60,614人
2015年で52,222人
15年で約8000人…
ごっそり減っています。
5年間で人口増減率-6.88
では、何が原因のでしょうか。
人口減少の要因
合計特殊出生率の低さ
現在全国平均で、2017年で1.43です。
人口が多い都市部で、子供の数が少ない事が要因と言われています。
では山武市の場合はどうでしょう。
2016年ですが、1.02
もう少しで1.0を切りそうです。
田舎で合計特殊出生率が低い原因は何でしょうか?
若い人がいない
合計特殊出生率的に言いますと、
子供を産める女性が少ないのが原因です。
そもそも合計特殊出生率はどうやって出すかというと、
出産可能性のある年齢の女性(15~49歳)から、
各年齢毎に生まれた子供の数で割った数値を足します。
ここで重要になるのが、20~30代の女性の数です。
実際に子供が生まれる際の年齢は20~30代の女性が多いのですが、
田舎だと絶対数的にその年齢の女性が少ないです。
その為に、合計特殊出生率が低くなります。
労働環境の問題
では、なんで若い人がいなかと言うと、
単純に労働環境の問題が大きいと考えています。
田舎にも仕事がある!
と言っている方もおります。
実際に求人等は全くない訳ではないです。
ここでポイントとなるのが、
「若者向けの仕事があるか否か」
になります。
育ってきた環境および年齢に伴い、
それぞれの仕事の考え方も違うでしょう。
昔の方だとそれこそ1次産業や2次産業が比率的に多く、
そういう仕事をする事が当たり前でしたので、抵抗感は薄いと思います。
しかしながら今や労働人口の7割は3次産業、
さらに3次産業の中でも、新しいサービスが出てきています。
3次産業はあくまでもサービス業ですので、
人口や環境に大きく依存します。
特に本社機能が集まる東京では、特にサービス業が発達します。
様々な人が集まると、その分色々な選択肢が増え、
その結果産業が発達していきます。
しかしながら田舎の場合は、
そもそもの選択肢が限られるので、
産業の方向性もある程度固まってしまいます。
産業の流動性がなくなってしまうので、新規産業も生まれにくいです。
特に3次産業には影響が大きいです。
ここで現在の産業分布を確認すると、
1次産業…4%
2次産業…26%
3次産業…70%
もうお分かりですね。
若者がどの様な産業を選択するか。
そして都会と田舎の産業分布の差も。
少子化
こうなると若者で地元に残る人は少なくなります。
若者が少ない⇒生まれる子供も少ない⇒さらに若者が流出⇒子供が…
田舎の人口減少は確かに高齢化もあるでしょう。
少子化も構造上のとしてありましょう。
一番の原因として考えているのが、
「若者の労働環境の問題」としています。
これをどうにかしないと、
そもそも若者が地元を選択肢として選ばなくなります。
産み育てる環境が整っていないと確かに子育ては出来ません。
しかしながら労働環境が整っていないと、
地域にすむ事も選択肢にすら入りません。
この辺をどうにかする必要がありますね。
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