2030年代に軽トラはどうなるのか
脱二酸化炭素社会を目指すため、
世界各地で脱ガソリン車の動きが進んでいます。
日本では2035年には、EVやHVを搭載していない車の販売禁止が検討されています。
その中で、田舎に多くある軽トラックはどうなるのでしょうか。
軽トラの未来
軽トラとは?
乗用車の規格ではなく、軽自動車の規格のトラックになります。
その為、最大積載量が350kgと少なくなっています。
全長とホイールベースが小さいので、細い道や小回りもききます。
田舎では、農作業ではなく普段使いでも軽トラをよく見かけます。
軽自動車にHVやEVはある?
実は、現在厳密な軽規格のHVやEVは殆どありません。
三菱でアイニーブを販売していましたが、2020年度末に販売停止となりそうです。
また、Sチャージャなどは、厳密にはHVではありません。
改造なので作成されたEVが走っているくらいで、
実際にはほとんどないのが実態です。
EVの問題
実際に軽でHVは難しいと思います。
そこまでHV化してもうまみが無いように感じます。
となると、軽トラ含め軽はEV化となる可能性が高くなります。
ここで一番大きな問題は以下の二つです。
・大容量のリチウムイオンバッテリー搭載が必要
現在殆どの電気自動車及びハイブリッド車には、
モーターを稼働させるためにバッテリーが必要です。
乗用車規格ならともかく、軽の規格では大量のリチウムイオン電池は搭載できません。
車内スペースが限りがあるので、なかなか難しい問題です。
また、必然的に航続距離が短く、ガソリン車とも大きな比較ポイントとなります。
・充電時間が長い
また、現在のEVの弱点が充電時間が長いことです。
急速充電のスポットも限りがある為、
ガソリンスタンドの様に気軽に充電…というわけにはいきません。
自宅では充電にさらに時間がかかります。
EVの利点
EVには利点もあります。
・トルクが大きい
トルクの強いモーターを使用すると、発進がスムーズとなります。
また坂道や悪路でも力強い加速が期待できます。
・エコ
ガソリン代と電気代を比較すると、9分の1程度ともいわれます。
環境に限らず、経済的にもエコとなります。
・自宅で充電できる
田舎では意外と大きなポイントです。
というのも、近くのガソリンスタンドまで何10キロという時もあります。
自宅で充電できる環境を整える必要はありますが、この点は大きいと思います。
軽のEVの今後
EVの一番の問題であるバッテリー問題、
特にリチウムイオン電池は発火の危険性もあり、
バッテリー問題が大きなウエイトをしめています。
次世代のバッテリー競争が加速しており、
その中でも有力候補が「全個体電池」です。
※出典 ウィキペディア
一番の特徴が、バッテリーの内部が個体である為、
発火の危険性が大きく下がり、内部構造が簡単になる事です。
また、充電時間が短くなることも期待されます。
現在一部商用販売が開始されましたが、
自動車向けの大容量はまだ研究中です。
しかしながら、遅くても2020年半ばには、
自動車での搭載が開始されるのではといわれています。
こうなった場合、様々な分野の自動車でEV化が加速するとおもわれます。
必然的に軽自動車や軽トラの分野でも、この流れはあると思われます。
そうなった場合、自宅での充電環境の整備など課題もありますが、
田舎のカーライフが大きく様変わりする可能があります。
…正直値段しだいですが…
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